不動産投資初心者のセミナーの選び方と参加する際の注意点

不動産投資初心者のセミナーの選び方と参加する際の注意点

不動産投資をはじめるための基礎知識を得たい方は、セミナーへの参加がおすすめです。専門書でも不動産投資のことを学べますが、多忙な日々の合間に本を何冊も読んで勉強するのは大変です。

ですが、世の中にはたくさんのセミナーがあるので、どのセミナーに参加したら良いのか迷ってしまいますよね。そこで今回は、どんな不動産投資セミナー選ぶと良いかや、参加する際のポイントについて解説します。

不動産投資セミナーの選び方

セミナーを開催する目的は、不動産投資会社などが新規顧客を開拓するためです。だからといって自社の売り込みばかりでなく、参加者に役立つ有益情報を提供しようという姿勢の企業がほとんどです。

首都圏では、平日・休日関係なく各社のセミナーが開催されていますし、大阪をはじめ地方でも頻繁にセミナーが実施されています。

たくさんのセミナーが開催されているだけに、自分に合うセミナーを見つけるのは意外に大変です。ここでは、セミナーの形態やテーマが分かりやすくなるよう、いくつかカテゴリー分けしてみました。

不動産投資セミナーの3つの形態

同じ不動産投資セミナーでも、形態によって趣が異なります。ここでは代表的な3つの形態をご紹介します。

メディア×不動産会社セミナー

新聞、雑誌、webメディアなどと不動産投資会社が、共催に近い形で行っているセミナーです。集客は主催しているメディア上で行われるのが一般的です。セミナー講師は、経済や不動産業界に詳しい識者や、不動産投資会社のトップなどです。

メディアが企画しているイベントですので、強引に営業されることはあまりないです。セミナーにはじめて出る方も安心して参加できます。

出版社×不動産投資会社によるセミナー

最近は、不動産投資会社のトップが執筆する書籍が増えています。純粋な出版もありますが、不動産投資会社が協力費を払って、集客ツールとして出版することもよくあります。

このような場合は、その本の出版社と不動産投資会社の共催に近い形で、セミナーが開催されることがあります。こちらもセミナーにはじめて参加する方も安心して参加できるでしょう。

不動産投資会社の単独セミナー

不動産投資会社が単独で開催するセミナーもあります。集客方法は、ネット広告・DM・電話による案内などです。セミナー後にどれくらい営業をしてくるかは、その会社によります。しつこく営業はしないことをうたうセミナーもあります。不安な方はネットの口コミ情報で調べてみると良いでしょう。

不動産投資セミナーの4つのテーマ例

不動産投資セミナーで一番多いテーマは、「初心者向けのセミナー」です。これは、投資に必要な基礎知識をトータルで教えてくれるものが多いです。不動産投資をはじめるにあたっては、この初心者セミナーに参加すれば十分ですが、さらに専門的かつ幅広い知識を得たいのであれば、テーマ別のセミナーなどに参加するのもいいでしょう。

ビギナー向けの不動産投資セミナー

これから不動産投資をはじめる方が知っておくべき、投資の基礎知識を教えてくれるセミナーです。具体的な内容としては、不動産投資のメリット&デメリット、市場の最新動向、物件購入の流れ、節税対策などを教えてくれることが多いです。

テーマ別の不動産投資セミナー

ビギナー向けのセミナーを受講した後は、テーマ別のセミナーに参加することで知識をさらに強化できます。建物のタイプだけで見ても、区分マンション、一棟マンション、アパート経営、新築、中古などがあり、それぞれをテーマにしたセミナーがあります。

他の人気テーマとしては、金融機関への申請方法、賃料アップを狙うためのリノベーション方法、人気エリア分析などがあります。

海外向け不動産投資セミナー

最近では、海外の不動産投資の情報を提供するセミナーが話題になっています。特に経済成長が著しい東南アジアの不動産セミナーは数も多く人気があります。具体的な国名では、ベトナム、マレーシア、タイ、クアラルンプールなどが注目されている国です。

同じ不動産投資でも、日本と海外ではリスクの内容が変わってきます。この部分をしっかり勉強してから投資をはじめることが大事です。

区分マンション売却セミナー

これから不動産投資をするのに売却は早すぎでは?と思われるかもしれませんが、不動産投資では出口戦略も重要です。不動産投資における出口戦略とは、購入・運用した物件を最終的にどのような形で処分するかを言います。

不動産業界には、マンションの仕入れを専門にしている会社もあるので、そういった会社がノウハウを提供してくれます。

ちなみに、不動産投資セミナーを検索できるサイトとしては、下記の2つのメディアが人気です。

健美家:https://www.kenbiya.com/seminar/
楽待:https://www.rakumachi.jp/info_seminar/

不動産投資セミナーに参加時の注意点

最後に、不動産投資ビギナーが、セミナー参加時に注意すべき点、迷いやすい点についても解説します。

電話がイヤならメールでのやりとりを指定

セミナー終了後、不動産投資会社からの電話攻勢がストレスという方は多いです。だからといって営業をかけられることを警戒して、電話もメールもお断りというスタンスでは物件情報を得ることができません。気軽に名刺を渡してしまうとしつこい営業に悩まされることになるので、注意してください。

電話での対応が面倒という方は、担当者に「今後の連絡はメールのみにしてほしい」とはじめに伝えておきましょう。コンプライアンスがしっかりしている会社なら、要望通りに対応してくれるはずです。

ただし、会社のアドレスに頻繁に物件情報が流れてくれば、仕事に集中できないので、GmailやYahoo!メールなど、個人アドレスでのやりとりをオススメします。

複数のセミナーに参加してから購入する

不動産投資ビギナーの方は、複数のセミナーに参加してから物件を購入することをオススメします。ある不動産投資セミナーに参加して納得しても、次のセミナーに行ったら真逆のことを言われたりすることもよくあります。

例えば、区分マンションを得意にしている会社は区分のメリットを強調しますし、一棟物件を得意にしている会社は一棟のメリットを強調するものです。ひとつのセミナーだけで判断せず、様々な価値観に触れた上で物件を購入するのがベストです。

無料と有料の違い

不動産投資セミナーの大半は、参加費無料で行われていますが、中には有料のものもあります。有料にする理由は、主催者側のスタンスの問題が大きいです。

例えば、人数を絞り込みたい、冷やかしでなく本気の人だけ来て欲しいという時には、あえて有料にすることもあります。あるいは、軽食付きなのでその分の実費をという場合もあります。

無料セミナーだからといって、有料に比べて内容が劣るということはありません。たいていの無料セミナーが、「無料なのにここまで教えてくれるのか」という内容になっていると思います。

まとめ

不動産投資セミナーには様々な形態やテーマがあります。形態としては、不動産投資会社が単独で行うものの他に、メディアや出版社とコラボするスタイルもあります。

セミナーにはじめて参加するので不安という方は、メディアや出版社とコラボしたタイプのセミナーを選択すると良いでしょう。また、ビギナー向けの不動産投資セミナーの他に、テーマ別のセミナーや、海外不動産セミナーもあります。これらに参加することで幅広い知見が得られます。

セミナー参加は情報収集の段階ですから、まずは気軽に参加してみましょう。