不動産投資をする場合、いかに立地が良い場所に物件を購入するか、どのように税金対策すれば節税になるかなど物とお金にばかり目が向いてはいないでしょうか。
不動産投資を始める場合、絶対忘れてはならいない大切なことの1つは人とのつながりです。不動産投資をやり始めると、不動産仲介業者、管理会社、税理士の手を借りるようになります。
大家の立場になるとお金を払う立場になり、横柄な態度にはなってしまう不動産投資家がいますが、この行為は著しく不動産収入を下げることにつながります。不動産仲介業者、管理会社、税理士に気に入られる大家の特徴を知り実践することで、あなたはより多くの収益を上げらえるようになるのです。
不動産投資を始めるときは不動産業者、管理会社、税理士とのやり取りが必要になります。彼らと円滑なコミュニケーションをはかり、いい人間関係を構築することで大きな収益をあげることができます。
不動産仲介業者、管理会社、税理士に気に入られる大家の特徴を知りましょう。
- 【目次】気に入られる大家の特徴
不動産仲介業者から気に入られる大家とは?
不動産投資を始めようと思うと物件を購入する必要があります。物件探しをするときには不動産仲介業者の斡旋が必要となります。
不動産仲介業者から良い物件を紹介してもらうことで、高い不動産収益を期待することができるのです。
物件を購入できるだけでの資金力がある
不動産仲介業者も仕事ですので、物件を購入してくれる客を最も大切にします。買えないような物件の内覧をお願いする方もいますが、この行為は不動産仲介業者を意味もなく振り回すことになります。
不動産業者も時間があり余っているわけではありません。購入されるはずのない物件の内覧のために時間を割きたい不動産仲介業者はいません。
あなたの予算でどれくらいの物件なら購入できるかを考え、購入する気がある物件の内覧をお願いするようにしましょう。
期日どおりに支払いを行う
物件購入が決まれば、物件費用を不動産仲介業者に指定された日程までに用意する必要があります。
物件の種類にもよりますが、この支払いには、不動産仲介業者のみだけではなく、売り主、司法書士などさまざまな人が関わることになりますので、支払期日までに入金されていなければ不動産仲介業者は大きな負担を強いられることになります。
どの会社も大きなトラブルを嫌います。物件費用の支払いは、期日までに間違いなく支払えるよう準備しましょう。
コミュニケーションがとれる
物件を購入する際、不動産仲介業者とは何度も連絡を取り合うことになります。
このとき、連絡をとるのに時間がかかることや不誠実なやり取りなどがあれば、不動産仲介業者はあなたに対して不信感を覚え、収益性の高い物件を紹介する気が失せてしまうことも十分ありえます。
不動産仲介業者とは誠実なやり取りを行い、しっかりとコミュニケーションをとるようにしましょう。
物件の管理会社から気に入られる大家とは?
不動産投資を始め、大家となったとき自分で物件の管理をすることは難しいため、管理会社に委託することがほとんどです。
管理会社にお願いする場合、大家と管理会社で「管理委託契約」を結ぶようになります。
一般的に管理会社委託契約は大きく分けて、「集金代行」「空室保証」「滞納保証」の3つになります。
これら3つの管理契約のいずれかもしくはすべての契約を結ぶ際、「入居者管理」も一緒に行うことが一般的です。「入居者管理」では、入居者募集、契約、クレーム対応、相談などを行います。
管理会社の力があってこそ、安定した家賃収入を望むことができます。
幅広い管理を委託することになる管理会社が気に入るのはどのような大家なのでしょうか?
感情的にならない
空室が続くと家賃収入が減ることを恐れて、感情的になる大家がいます。入居者が決まらないことは管理会社側にすべての原因があるのではなく、物件の老朽化や立地などに原因があることが数多くあります。
「管理会社の責任だ!」などと感情的に怒鳴り散らすことは、管理会社のモチベーションをさらに下げることになりかねません。
入居者が決まってほしいと思っているなら、管理会社を大切にし、気持ちよく動いてもらえるように話を持っていく必要があります。
管理会社も入居者が入ることで収益を上げることができますので、あなたと管理会社のどちらもプラスになるよう、前向きに話し合うことです。
コミュニケーションがとれる
管理会社と大家では、書類や家賃の受け渡し、居住者の入退、クレーム処理などで何度もやり取りをする必要があります。
その際コミュニケーションがとることが難しければ、管理会社もやりづらくなります。コミュニケーションをしっかりととることで、安心して仕事をすすめることができるのです。
管理会社のアドバイスに耳を傾ける
入居者がすぐに決まらない理由として、内装に大きな問題がある場合や老朽化が進み、家賃と周辺の相場が合わないことが原因となっている場合があります。
この場合、リフォームをすることや家賃を下げることで収益増加につながることも少なくありません。管理会社がそのことを指摘しても、まったく聞き入れようとせず現状維持のままをつらぬこうとする大家がいます。
しかし、入居者がいなければ不動産収入をえることができなくなってしまいます。ときには管理会社の意見を取り入れることも必要です。
リフォームをすれば費用がかかりますし、家賃収入を下げれば、その分確実に収入が下がってしまうので、決断することに躊躇する気持ちも理解できますが、不動産投資では柔軟な考えも必要です。
近年、セカンドオピニオン的な業務を行っている管理会社も増えています。もし、契約している管理会社からのアドバイスに納得できない場合は、そのようなところで相談することも1つの手です。
税理士から気に入られる大家とは?
不動産収入をえると毎年の確定申告が必要となります。自分自身で確定申告を行う場合もありますが、税理士に依頼して確定申告を行う大家も少なくありません。
いかに上手に節税できるかで手元に残るお金は大きく変わってきます。税理士と良い関係を作っておけば、節税のなどのアドバイスも多くもらえるはずです。
税理士に気に入られる大家とはどのような大家なのでしょうか?
領収書などの書類をしっかりと保管する
確定申告をする際、領収書などの書類を5年間保管する必要があります。例えば、物件を少しリフォームし20万円かかったとしても、領収書がなければ税務署へ証拠として示ことが難しく、税理士も経費として落としづらくなってしまいます。
不動産投資をするための経費に関する領収書はしっかりと保管するようにしましょう。もし、なければ再発行するなどしてもらうことが必要です。
無理なことは言わない
正しく確定申告しなければ、税務調査が入った場合に脱税として扱われて、高い利子がついた税金が追徴されることや最悪の場合、刑事告訴になることもありえます。
そのため、税理士は税務署からの調査が入った場合も、明確に証拠を示すことができるよう確定申告書を作成しています。
しかし、大家のなかには節税したいばかりに、経費として認められないものも経費として落とすよう要求する人もいます。
その年の税金は節税できたとしても、税務調査でひっかかれば、当初納める予定であった税金よりもずっと高い税金を納めなければいけなくなることやあなた自身の信頼を損なう恐れもあります。
税理士に無理なお願いをすることは止めましょう。
約束を守る
確定申告時期は決まっています。不動産投資を始めるのであれば毎年、期限内に申告する必要があります。
その間に、領収書などで経費を確認することや書類作成が必要となります。1年間すべてのお金に入出を確認するようになりますので、量も膨大になりますし、追加で用意しなければいけない書類が発生することもあります。
期限内で確定申告書を作成しようとしているのに、大家が時間を守り書類の用意をしなければ、税理士の負担は増えてしまいます。要求された資料は期限どおりに提出するなどの約束を守るようにしましょう。
まとめ
不動産投資を不労所得と考え、人とのつながりについて意識をしていない方もいるかもしれませんが、ないがしろにすれば不動産収入を下げてしまうことになりかねません。
不動産業者、物件の管理会社、税理士も人です。人として尊重した対応をする大家には、少しでも収益があがるために働きかけようとします。
「この人にお世話になるのだから信頼し感謝しよう。」という思いで、彼らと誠実に接することでいい関係を結ぶことができ、それは高い不動産収入に結びついていくのです。